Letters to his family from a farther working abroad

Wednesday, September 3, 2008

Bye bye Algeria



この手紙が公開される頃には、パパはもう飛行機に乗っているよ。
アルジェリアから日本に帰国するための、ね。

PA190476

パパはこの国でいろんなことを学んだよ。
それに、いろんな国の友達だちができたよ。
カナダ人、イタリア人、フランス人、それと同じアジアから来たフィリピン人に、もちろんアルジェリア人の友だちもね。
ああ、そうそう、一緒に働いた日本人にも、いい友だちができたよ。

まぁ、「友だち」っていうのは、パパがその人を友だちだと思うだけでいいんだよね。
その人がパパのことをどう思うかってのは、実際はあんまり関係がないかもね。
もちろん、パパのことが好きじゃない人はそうと判るから、まぁパパも友達とは思わないだろうね。

Dreams fly over the sky


あたらしい友だちができることは良いことなんだけど、パパはいろんな国に行く仕事をしているから、どこかの国で出会った友だちとは、いつかは "Good Bye" しないといけないんだよね。
友だちに「さよなら」を言うのは悲しいことなんだけど、「また会いたいな」と思っていたら、いつかまた会えるよ。
世界のどこかでね。

パパはそう思っているよ。

Flying over the time zone.

パパの乗る飛行機がジェット気流に乗って夜の海と砂漠を横切り、朝を迎えたユーラシア大陸を眼下に見ながら8時間の時差を飛び越えたら、パパはもうすぐみんなに会えるよ。

じゃあね、ばいば~い。 :)

Tuesday, September 2, 2008

Lazy afternoon

Thorny flower

先週の休日の午後は、宿舎のリビング・ルームでのんびりしていたよ。
ちょっとだけワインを飲みすぎて酔っ払っちゃったから、久しぶりにベランダに出てみたよ。
夏の間は暑くて、ベランダに出る気にもならなかったからね。

そうしたら、とげとげがたくさん付いた「花」が、パパを出迎えてくれたよ。
ぱっと見たら花には見えないけど、周りをハチが飛んでいたから、多分花なんじゃないかな?
でも、アルジェリアって、とげとげが付いている植物が多いね。

Tiny life

とげとげの花の下で、小さな花が咲いているのを見つけたよ。
暑くて乾いた季節の終わりに、雨を待っているのかな?

Unwelcome neighborhood

リビングに戻ったら、新聞紙の上に止まっているハエを見つけたよ。
そうそう、アルジェリアって、ハエがとても多いんだよ。
たぶん、羊や牛がとても多いから、ハエもたくさんいるんだろうね。
街の中で羊やロバを見ることも、アルジェリアでは珍しくないんだよ。
それとも、日本が少ないのかな?

Lazy afternoon

開け放した窓から、午後のそよ風がやさしく吹いてきて、薄いカーテンを揺らしたら、ベランダの草木の影がカーテンの上で踊っていたよ。
パパも涼しい風を浴びて、ゆらゆら、いい気持ち。
のんびりした午後だったよ。

そうそう、アルジェリアでは昨日から「ラマダン」が始まっているよ。
「ラマダン」というのはイスラム教徒の行事で、日の出から日没まで、一切ご飯を食べないし、水も飲まないんだって。
パパはイスラム教徒ではないし外国人だから、「ラマダン」の断食は関係ないんだけど、ローカルの人はご飯を食べないし、水も飲まないから、彼らの目の前で美味しそうに食べたり、飲んだりはできないよね。
朝はほとんどのお店が閉まっていたよ。夕方から開くんだって。
街もすっかり静まり返って、まるで人が住んでいないように思えるよ。

日本とは違うことが、世界にはたくさんあるね。
じゃあね、ばいば~い。

Monday, September 1, 2008

A vestige of the colonial era.

Old meets new

パパのいる街の中心街の建物だよ。
真ん中の建物は、ちょっと古めかしい時計台が付いていて、雰囲気が少し違うね。
この建物は、フランスの植民地時代の建物だよ。
46年前までは、フランスがアルジェリアを支配していたんだよ。
もちろん、今は違うけどね。
時計台に携帯電話のアンテナが取り付けられているね。
古いものと新しいものが、仲良く一緒にいるわけだね。


A vestige of the colonial era.

これも、たぶん植民地時代の建物だと思うよ。
きっと、ワインか小麦の倉庫だろうね。
コウノトリが屋根に巣を作っているね。

アルジェリアはフランスの植民地だったせいもあって、大抵のアルジェリアの人たちはアラビア語とフランス語の両方を話せるんだよ。
この建物にも、アラビア語とフランス語が書かれているね。
アメリカの植民地だったフィリピンの人たちが、タガログ語と英語の両方を話せるのと同じだね。
でも、よその国の植民地として、よその国の支配を受けることは、とても悲しくて辛いことだよ。

日本では日本語しか通用しないけど、小さいうちから使っていたら英語もフランス語も話せるようになると思うよ。
パパもフランス語を勉強中だよ。
でも、大きくなってから勉強してるから、なかなか進まないんだよね。

外国の言葉を覚えようと思ったら、覚えた言葉をどんどん使ってごらん。
でも、日本語も忘れずにね。
日本人にとっては、日本語がまず最初だよ。

じゃあね、ばいば~い。 :)

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