Letters to his family from a farther working abroad
Sunday, July 19, 2009
Manual Quarry
これ、なんの写真か判るかな?
木が一本もない山の斜面(しゃめん)が崩れて(くずれて)、大きな岩がごろごろしているね。
斜面の中腹(ちゅうふく、途中のことだよ)や、下のほうの岩の陰(かげ)に、とても小さくゴマ粒(つぶ)のように見えるのが、人だよ。
岩が崩れた急な斜面で、この人たちは一体、何をやっているんだと思う?
なんと、石を切り出して(きりだして)、石材(せきざい、石の材料のことだよ)を取っているところだよ。
足場(あしば)のわるい、急な斜面で、重い石を運ぶ仕事はとても危ない(あぶない)仕事(しごと)だね。
それに、石を運んでいるのは、女のひとばかりみたいだよ。
アフリカの女の人は、とてもきつい、男の人がするような仕事をするんだね。
この様子を見たときに、パパはとてもびっくりしたよ。
ヘルメットもかぶっていないし、靴もサンダルみたいなものを履いて(はいて)いるし、安全対策(あんぜんたいさく、安全に仕事をするための対策だよ)の発達(はったつ)した日本では考えられないような、状況(じょうきょう)だからね。
でも、この人たちは、こうやって危険な仕事をしないと、お金を稼げないんだね。
こうやって、急で足場の悪い山に登って石を切り出さなくても生活できる日本は、本当にいいところだよ。
日本に生まれたことはとても幸せなことなんだから、みんなは感謝(かんしゃ)したほうが良いよ。
「ありがとう」って、言うことはとても大切だよ。
もし言えなくても、心の中でいつもそう思っていることは、とても大切なことだよ。
おうちでお風呂に入ったり、シャワーを浴びたりできることだって、すごいことなんだよ。
この前見せた写真みたいに、ご飯を作ったり体を洗ったりするための水を、長い坂道を上って家まで運ばないといけない子供たちもいるんだからね。
毎日、ご飯を食べられることや、学校で勉強できること、お風呂に入れることやテレビを見れること、とても小さなつまらないことや、そこにあって当たり前のことだって、「ありがとう」って、いつも思っておく方がいいよ。
その方が、毎日を楽しく過ごせるからね。
ママにも、ちゃんと、「ありがとう」って、いつも言うんだよ。言えないときには、心の中で思っておくんだよ。
もちろん、口に出して言う方がいいんだよ。
じゃあね。
ママの言うことをよく聞いて、いい子でいるんだよ。
ばいば~い。 :)
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